喘息(ぜんそく)とは

喘息(ぜんそく)は、空気の通り道である気道が狭くなり、息苦しさや「ヒューヒュー、ゼーゼー」といった特徴的な呼吸音(喘鳴・ぜんめい)がみられる病気です。

病態

喘息では、日常的に気道の炎症が起こっていて、空気の通り道が狭くなっています(画像②)。気道は非常に過敏な状態なため、ホコリ・花粉などのわずかな刺激に反応して、さらに気道が狭くなり、呼吸がしにくくなります(画像③)。

発作を起こす刺激

  • タバコの煙
  • ホコリ
  • 花粉
  • 疲労
  • ストレス
  • ダニ
  • ペットの毛
  • 食べ物
  • 運動
  • 気候の変化
  • 感染症
  • 運動など

症状(発作)

  • ヒューヒュー
  • ゼーゼーという呼吸音(喘鳴・ぜんめい)
  • 息苦しさ
  • 咳など

受診のタイミング

咳がひどくなるとき、呼吸が苦しいと感じるとき、夜に咳で眠れないとき、咳が長引くとき

発作が起きたときの治療(発作治療薬)

気管支喘息画像

発作時(画像③)に使用し、気道を広げて空気の通り道(画像②)を確保します。
短時間作用型気管支拡張薬(狭くなった気道を広げる)、ステロイド薬(気道の炎症を抑える)などを内服します。

発作を予防するための治療(長期管理薬)

喘息の場合(画像②)に使用し、炎症が抑えられた状態(画像①)をめざして、発作を予防、もしくは発作の症状が軽くなるようにします。
長時間作用型気管支拡張薬、ステロイド薬、抗アレルギー薬(体の中のアレルギー反応を抑える)などを内服します。