ほとんどのお子様が2歳までに感染するウイルスです。
細気管支炎や肺炎などを起こす原因ウイルスとして要注意です。

感染経路

主な感染経路は2点あります。

飛沫感染:
感染している人の咳やくしゃみ、会話をしたときに飛び散る唾液が口・鼻・目などの粘膜に入り込んで感染します。
接触感染:
RSウイルスが付いたドアノブや手すり、リモコン、スイッチ、おもちゃ、コップなどを触り、ウイルスが口に入ることで感染します。

潜伏期間

3~5日間

症状

鼻水、発熱、咳などの軽い風邪のような症状ですむ場合や、ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸の場合、呼吸困難などがみられて重症となる場合など、さまざまなケースがございます。年齢によって、症状が異なりますが、おおむね4~5日目あたりに症状のピークがくる傾向がございます。

  • 1歳未満:1歳未満で初めてRSウイルスに感染すると重症化しやすいです。
    ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸の音が聞こえたり、咳がひどくなったり、呼吸が苦しくなります。
  • 1歳~幼稚園児:鼻水や咳の症状が強くみられやすい。
  • 学童:鼻水や咳などの軽い風邪のような症状がみられ、症状がよくなることが多い。
RSウイルス感染症画像

診断

RSウイルス迅速検査を行い、診断いたします。綿棒で鼻の奥の鼻水をぬぐって検体を採取し、診断キットで調べます。結果が出るまでの時間は約15分です。

治療

対症療法(発熱や咳などの症状をやわらげる治療)となります。吸入を行うこともあります。

こんな時にはすぐに病院へ

ミルク・母乳を飲む量が減ったとき、呼吸しづらく苦しそうにしているときは受診してください。