こどもの肌の特徴
生まれたばかりの赤ちゃんの肌は皮脂が多い状態ですが、
生後3カ月を過ぎるころから皮脂の分泌量が少なくなります。
また、子どもの皮膚の表面(角質層)は薄いので、外部の刺激から皮膚を守るバリア機能が弱く、水分を十分に皮膚の中に保つことができないので乾燥しやすい状態です。
肌が乾燥していると、炎症やかゆみ、湿疹ができやすくなります。
治療
乾燥肌のケアは、皮膚を清潔に保ち、しっかりと保湿することが大切です。
保湿剤を塗ることで、皮膚から水分が逃げるのを予防し、皮膚のバリア機能を改善します。
保湿剤は1日数回塗りましょう。
お風呂あがりは、水分が皮膚から蒸発してしまう前になるべく早く5分以内に塗ります。
保湿剤の種類
- 皮膚の水分が逃げないようにする保護剤(ワセリンなど)
- 皮膚に入り込んで水分をたくわえる保湿剤(ヘパリン類似物質製剤など)
保湿剤の塗り方
- 手を洗い、清潔にします。
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大人の人差し指の第一関節分(1FTU=約0.5g=大人の手のひら2枚分)の量を基準にして、必要な量をとります。
(1~5歳の目安量:背中・お尻3~3.5FTU、顔・首1.5FTU、胸・お腹2~3FTU、片腕1.5~2FTU、片足2~3FTU) - 均等な間隔で点々と保湿剤をつけて、手のひら全体でやさしく塗り広げます。擦り込まないようにしましょう。
- 皮膚がテカテカしている状態、またはティッシュが貼りつくくらいの量を目安に塗ります。